N.Kさん(仮名・35歳)は、現在俳優として活躍しています。
実は、大手テレビ局のドラマにも、脇役ですが出演しました。
「派遣の仕事がなければ、自分は俳優にはなれていなかった」と、今彼はしみじみ語っています。
「ここでは、実際に派遣で働いていた方の実体験を、NFAの代表大崎玄長さんが教えてくれているよ!」
デビュー前や、デビューしたてのころは、いつ俳優の仕事が入ってくるのかわかりません。入ってくるとしても、いつも突然です。
とはいえ、俳優業で食べられるほど、ひっきりなしに仕事があるというわけではもちろんありません。
その不安定な状況をどう乗り越えていけばいいのか。
「正直にいうと、時間に縛られる仕事はできません。
休みたいときに簡単に休めることも大切な条件です。
もちろん、突然『今日休みます』などと言えば、派遣会社に迷惑がかかることは承知していますが、ある程度許してもらえる環境を選ぶしかありません」
確かに派遣会社としては、突然休まれるとその穴埋めに至急代わりの人を手配しなければならないので、それなりの苦労があります。
しかし目標があって、そのためにそのスタイルを強いられるのなら、できるだけ彼の都合を尊重して応援したい。
派遣会社の経営者としては、そんな気持ちでいっぱいでした。
常に当社から大人数を派遣している倉庫の軽作業などの仕事なら、比較的調整しやすいという事情もありました。
今は彼の〝本業〟である俳優業が少しずつ軌道に乗り、ようやく〝副業〟の派遣の仕事はしなくても済むようになりました。
それでも、ともに働いた当社の派遣社員たちと、ときどき懇親会を開いています。
お酒の席で、彼がちょっとおどけて「僕、あの女優さんとチューしたんですよ」などと言おうものなら、座は大いに盛り上がります。
ちなみに、彼のほかにも4人が、当社の派遣社員という〝副業〟を卒業し、芸能界デビューを果たしています。
Copyright © NFA.co.,LTD. All Rights Reserved.