派遣で働きながら、自分が本当に進みたい道を選べる | ハロ!わくおさん

派遣で働きながら、自分が本当に進みたい道を選べる

いつかは芸能界でデビューしたい。ダンスの舞台に立ちたい。

漫画や小説で身を立てたい。

音楽や美術など芸術の世界でプロとして生きていきたい。

さまざまな夢をもって私の会社を訪れる若い人たちも、少なからずいます。

そういう人たちにとっても、派遣という働きかたは心強い味方です。

まず、夢を実現するには、準備が要ります。

オーディションを受けたり、コンクールに応募するなど、プロの仲間入りをするきっかけをつかむ必要がありますが、そこに至るまでに、練習や訓練を積んだり、コツコツと創作を重ねたりしなければなりません。

しかし一方で、生活の手段というのもまた必要です。

大きな夢をつかむために、しっかり食いつないでいかなければなりません。

そういうときでも、派遣の仕事であれば続けていくことができます。

まず、定時きっかりに仕事を終えることができるので、その後の時間を有効に使えます。

そうたびたび簡単に休まれては困りますが、たとえば急なオーディションなどが入れば、派遣会社は休めるように協力してくれます。

いざ、自分の夢がかない、そちらの仕事が忙しくなったとき、派遣の仕事は辞めやすいというメリットもあります。

この辞めやすいというところが、「派遣=不安定」という間違ったイメージにつながっているのかもしれませんが、実際にどの仕事にも期間の定めがあり、期間満了になれば誰にも迷惑をかけずに辞められるというのは、ほかの仕事を夢見て頑張っている人たちにとっては好都合に違いありません。

パートやアルバイトを掛けもちするという手もあるのかもしれませんが、どんな形にせよ直接自分がその職場に雇われるということは、一つひとつの仕事の責任を、ある意味自分1人だけで引き受けなければなりません。

仕事に穴を空けてしまえば、当然あなたの責任が問われます。

その点、派遣の仕事であれば、派遣会社にあらかじめ自分の状況を説明しておいたら、何か事が起こったとき、あなたの事情をある程度汲み取り、相談にも乗ってくれるでしょう。

そして何より、パートやアルバイトに比べて、派遣社員の給与相場のほうがかなり高いので、1ヶ月に20日も仕事をすれば、それなりに余裕のある生活が成り立ちます。

仕事の掛けもちなどしなくても、あなたの都合に合わせた仕事一本で、暮らしていくことができます。

この章のはじめに、「派遣の仕事は、会社本位ではなく仕事本位である」とお話ししましたが、実は仕事本位であるからといって、必ずしもその仕事があなたの生活の最優先でなくてもいいという自由な側面もあるのです。

第4章でもくわしく述べますが、もし自分のやりたい仕事があり、それができる環境が見つかっているなら、その職場で正社員や契約社員になり、ずっとその仕事を担当するのがきっとその人には向いていると私も思います。

しかし今の仕事とは別にやりたいことがあり、いずれはそちらを本業にしたいと思っているなら、あなたのそういう思いを堂々と説明し、副業として派遣の仕事につくということも許されるのです。

もちろん、どんな仕事も人間と人間の関わりによって動いていくものなので、副業だからといい加減な働きかたをしたり、約束を守らないなど、不誠実な態度では誰も味方になってくれません。

気持ちよく仕事を続けることもできなくなるでしょう。

しかし、副業なら副業として、約束の時間、あるいは約束の期間、求められたことを誠実にこなせば、それはきちんと評価されるのが派遣の仕事です。

夢を追い続けることはすばらしいことです。

私や、私の会社のメンバーたちも、夢を追い続けるために生活の糧を求めて当社にやってくる人たちを、心から応援しています。

地に足をつけてしっかり準備をし、いつかは自分の夢見た世界で大きな成功を勝ち取ってほしいと心から願っています。

そういう人たちにこそ、派遣のしくみをもっと活用してほしいと考えています。

本業で身を立てられるようになるまで、あなたの生活がしっかり立ち行くような副業を、派遣会社でぜひ見つけてください。

  • 派遣は、夢を追いかけるときの生活の手段になる。
  • 派遣は不安定ではなく身軽な働きかたである。
  • 派遣は副業としても適している。