独立起業の準備期間に、派遣の仕事につくという人もいます。
そういう人たちにとって、仕事は次の3つの条件を満たしていることが必要です。
派遣の仕事なら、これら3つの条件がすべて揃っています。
残業や休日出勤がなくて自分の時間を十分作れます。
また、時期が来たら次の契約更新をしなければ、誰にも迷惑をかけずにスムーズに辞められます。
独立起業の資金についても、パートやアルバイトに比べて給与相場が高い派遣の仕事なら、大きなプラスになると思います。
状況次第では、準備期間の中でも自分で時期を分けて、資金を貯めることに重きを置く時期と、こまごました準備のために時間をつくることを重視する時期を分けることもできます。
そういう融通が利くのもまた、派遣の仕事が優れている点です。
仕事の内容についても、独立起業に向けて、自分が経験したい領域を希望することが可能です。
経理の勉強はしているが、実務の現場を実際に見てみたい。
営業の経験が積める仕事をしたい。
店舗運営についてできるだけ知りたいので、全体を見渡せるそれほど大規模でない店の仕事をしたい。
……といった具合です。
仕事をする明確な目標、目的をもっている人は、それだけはっきりした条件を示してくれますし、仕事に取り組む姿勢も真面目で一生懸命なので、派遣会社としては仕事の提案をしやすいのです。
独立起業を目標に頑張っているという意思表示をすれば、基本的には協力を惜しみません。
2014年版の中小企業白書(「第2章 起業・創業―新たな担い手の創出―」)によれば、わが国の起業家の数は、1979年から2012年にかけて緩やかな減少傾向にあるものの、毎年一貫して、20万人から30万人の起業家が誕生しているということです。
さらにここでは、2012年に起業希望者が激減したことを指摘し、「こうした起業希望者の減少は、『起業大国』を目指す我が国にとって見過しがたい事実であり、早急な対策が求められる」としています。
つまりは、国としても独立起業を目標にしている人たちを、何らかの形で応援する体制を作っていくべきであるという課題をもっているということです。
今から独立起業に向けて準備をしようと考えている人にとっては、これから追い風が吹く可能性も十分に考えられるということになります。
今はなんとなくぼんやりと、自分の会社を起こしたい、自分の店を開きたいという夢をもっているなら、まさにいいタイミングなのかもしれません。
ぜひ派遣の仕事をしながら、夢の実現に向けて頑張ってほしいと思います。
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