契約期間中はバリバリ働き、終われば自分の時間。メリハリをつけて働ける | ハロ!わくおさん

契約期間中はバリバリ働き、終われば自分の時間。メリハリをつけて働ける

派遣の仕事には、期間の定めがあります。最初に契約によって、いつまでの仕事かを決めているのです。

たいていは2ヶ月あるいは3ヶ月単位です。

契約期間満了になっても、派遣先企業と派遣社員、双方の合意があれば契約を更新して仕事を続けていくことができます。

しかし一方で、こうした派遣のスタイルを活用して、自分のライフスタイルをつくっていくという手があります。

たとえば、第1章でご紹介したO.Sさんの場合は、1年のうち10ヶ月は精いっぱい働き、2ヶ月という長いバカンスを取るというスタイルでした。

つまり、仕事をする期間と仕事以外のことをする期間とを自分ではっきりと決めて、仕事をする期間に精いっぱい稼いでおくというスタイルを選べるのも、派遣の醍醐味です。

正社員や契約社員のように、1社に直接雇用されている状態だと、このようなスタイルを取ることはなかなかできません。

休暇届けを出してそれが通ってもせいぜい1週間、リフレッシュ休暇のような特別な場合でも2週間くらいが限界ではないでしょうか。

1年のうち、まとまった期間を海外で過ごしたいなど、仕事以外にも何か集中してやりたいことがある人にとって、うってつけの働きかたが派遣なのです。

数ヶ月間、日本を飛び立って海外に行き、自由に生活するのもいいでしょう。あるいは、資格取得のために集中的にスクールに通い、勉強に専念することもできます。

絵画や工芸、手芸など、趣味に没頭し、一つの作品を完成させることもできるでしょう。

ボランティア活動をはじめ、仕事以外に社会とつながるための行動を起こすことだって、数ヶ月の時間があればできます。

仕事だけで人生を終わりたくない。

自分自身が本当にやりたいと思っていることで、人生を充実させたい。この思いを満たすには、どうしてもまとまった時間が必要です。

派遣で働くことは、そのほかのどんな働きかたよりも、自分の自由になるまとまった時間が作れるといってもいいかと思います。

ただし、数ヶ月もの間、安心してやりたいことに没頭するには、生活の不安があってはいけません。

ですから、いったん仕事をすると決めたら、その間はバリバリ働いて、十分な収入を確保することはとても大切です。

一定の期間にできるだけ稼げるように、派遣会社に相談するといいでしょう。

あなたのスキルを活かして、できるだけ高い時給で働ける仕事を探すこともできますし、さらに意欲があるなら、あなたの頑張り次第で業績手当が別途支給される仕事を選ぶこともできます。

はっきりさせておかなければならないのは、あなた自身が、いつからいつまで働きたいのかということ。

長期の休暇を終えたら、速やかに仕事に復帰したいのであれば、次はまたいつから仕事をスタートできるのかも、派遣会社にきちんと言っておくことです。

そうすれば、あなたが仕事を始めたい時期に合わせて、次の仕事をもってきてくれるはずです。

休みはしっかり取り、ブランクを空けずに効率よく次の仕事を始めるために、派遣会社は味方になってくれます。

1社に就職するとなると、毎年まとまった期間の休みを取る人は、会社にとっては扱いにくい人ということになってしまいます。

その間、その人の仕事なりポジションについて、周りの人が穴埋めをしなければならないということになるからです。

しかし、派遣会社にとっては、休みの期間がどれだけまとまっていても、それ以外の約束した期間にしっかり働いてくれるなら、むしろ信頼できる人ということになります。

目的がはっきりしていて、契約期間は誰よりも集中的に仕事に取り組んでくれるなら、ありがたい存在です。

長期休暇を取っていても、評価は下がるどころか反対に上がっていって、時給アップも十分望めるのがうれしいところです。

もしもあなたが今、仕事に縛られて、自分が不自由だと感じているなら、思い切ってライフスタイルそのものを見直してみませんか。

自分の限りある人生の中で、本当にやりたいことは何か。

どうすればそれが実現できるのか。

そして、それを中心に仕事のスケジュールを立てていくことも、派遣の仕事であれば十分可能です。

あなたの実り多き人生のために、派遣の仕事をぜひ役立ててください。

  • 派遣は仕事とプライベートの線引きが明確。
  • 派遣では、目的・期間をはっきりさせて働くことが大切。
  • 派遣はやりたいこと中心に仕事選びができる。